いつもありがとうございます。【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。

農村建築

文化庁が作成した"白川郷・五箇山の合掌つくり集落"の世界遺産推薦書は

  1. 場所
  2. 法的なデータ
  3. 遺産の内容
  4. 保存状況
  5. 世界遺産リストに登録する理由

の5つの項目で造られています。

前回までで、①-④の内容は見てきたので、今回はこの中の5番目。"世界遺産リストに登録する理由"です。まず冒頭で、

  • 日本は木造建築の文化が発達した"最も重要な国"のひとつ。

から始まっています。そして、

  • 貴族の"住宅"や"社寺"などの木造建築。
  • これらを造ることで発達した技術。
  • 民家も木で造られていること。
  • 民家にも様々な形態があること。

そして、日本の"農村の住居形態"へとつなげています。その後、こうした農村建築の中で、

  • いかに"合掌造りの建物"が特異な形態であるのか。
  • 最も発達した合理的な民家である。

という具体的な価値が述べられています。この"社寺・貴族住宅"から"民家"。そして、"農村建築"へという流れは、"建築史"上で"価値付け"されているのが分かります。


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