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【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です

前回"白川郷・五箇山の合掌つくり集落"が、

・歴史上で価値がある。

・唯一無二であるという価値がある。

・法に保護される程の価値がある。

といった3つの理由により、

世界遺産リスト登録に立候補したことが分かりました。

ではなぜ?

白川郷の"荻町"集落。

五箇山の"相倉・菅沼"集落。

と"離れている"3つの集落が、

"ひとつの世界遺産"として推薦されたのか?

それは、

①離れているが"唯一遺された"合掌造りの好例であること。

②同じ川沿いで発展した"ひとつの文化圏"だったこと。

③3集落は各々、大・中規模集落の好例で、

 "集落規模に多様性があった証拠"となること。

④合掌造りの建物でも、白川郷と五箇山では"違い"がみられること。

と、

4つの理由を挙げています。

つまり、

岐阜県と富山県をまたいでいるが、

庄川流域という"ひとつの文化圏"に、

様々な規模の集落が複数あり、

その中から、

代表とするものとして、

この3つの集落が選ばれた。。

ということです。

もう少し噛み砕くと、

荻町以外でも、

白川村で注目されている小規模集落の

"保木脇集落"

"芦倉集落"

などは、

五箇山の2つの集落の中に、

同じ価値が潜在的にあるため、

選ばれなかった。。ということです。

これらのことから、

推薦書は、

ガイドラインに添った"世界遺産の価値"に向かって

戦略的に作成されていることが分かります。

つまり、

重要文化財指定の際には、

判断基準である"建築史のものさし"に合せ、

世界遺産では、

"世界遺産のものさし"に合わせて、

推薦書が構成された。。ということです。

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