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【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。
ガイドラインの目的と原則
マスタープランが存在しないIBAエムシャーパーク構想。その代わりに、デザイン本来の意味に近い"ガイドライン"があります。ガイドラインの作成にあたり、まず、
- 緑と水の保存と回復
- 雇用の拡大
- 住環境の整備
- 産業遺産の保存
と、重工業により汚染されたこの場所を再生するための明確な"目的"を設定しました。
そして、この"目的"を具体的な"プロジェクト"に落とし込んでいくのですが、その際、多様な"プロジェクト"同士が、"相乗効果"を発揮できるような計らいがされています。(すごいです。)
つまり、失敗に学び、同じ過ちを起こさないための計らいです。具体的な計らいとして、5つの原則を設定しています。
1.斬新なアイデアや考え方を援助する。
なぜならもともとこの場所は、石炭や鉄鋼産業の重工業地帯であるため、この事実以上のアイデアがなければ、同じ過ちを起こすことにつながるからです。
2.緑と水の回復、住宅再建
その際、省エネルギーを実現可能なシステムとします。
3.自然生態に役立つような仕組み
環境汚染してしまった過去に学び資材や緑、水などが、再利用できる循環型の環境にしておくためです。
4.長期失業者の雇用の場をつくる
環境汚染が社会にもたらしたコトから学び、改善された雇用の場をつくるためです。
5.各事業に、文化と美観の価値をもたせる
合理的であることは当然として、文化的、芸術的価値がなければ、住民からの支持は得られにくいからです。と。。。ただし、この時点では、具体的なプロジェクトは、何も決まっていません。
先日、ソフトバンクの孫さんが、人工知能事業に本格的に参入すると宣言していました。記憶が曖昧で、どこで知ったのかは忘れてしまったのですが、確か、孫さんが、最初につくった会社は、"何を事業にするか?"を考える会社だったような気がします。
そしてこの後、具体的な事業の実現に向け、IBAエムシャーパーク社によって最大の努力がはらわれることになるのです。
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