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コンゴ民主共和国の気候

コンゴ民主共和国は、アフリカ大陸の中央部に位置する国です。

国の西側に流れるコンゴ川を挟んで"コンゴ共和国"と接していますが、全く別の国です。

もともとこの一帯は、フランス領とベルギー領の2つの植民地に分かれるまでの500年間、コンゴ王国が栄えていました。

旧フランス領のコンゴ共和国は、OPEC加盟の石油産出国です。

現在のサスヌゲソ大統領の独裁政権が長期に渡り続いており、野党政治家やジャーナリストへの弾圧、反体制派の強固な取り締まりなどを行っています。

一方、今回のコンゴ民主共和国は、旧ベルギー領で、今も絶えない民族紛争・政治腐敗・伝染病の蔓延により中部アフリカにあって非常に治安の悪い国です。

一方でレアメタル鉱石の宝庫であり、周辺国や欧米企業の利権争いの場でもあります。

広大な熱帯雨林が広がるコンゴ民主共和国の北東部には、様々な動植物が生息している"イトゥリの森"があります。

熱帯性気候であるこの森は、年間を通して気温は高く、降水量も多い気候で、12月~2月の乾季と3月~11月の雨季に分かれています。

そして、この森には、"エフェ・ピグミー"と呼ばれる人種が暮らしています。

ピグミーは、熱帯雨林に住む狩猟採集民で、平均身長が1.5mほどと、とても小さな体格という特徴を持っています。

狩猟には弓矢や槍を使います。

男性だけで行う集団槍猟では、時々ゾウやバッファローなどの大型動物を狙うこともある一方、女性は森の中でイモ類や果実を採集するほかに、薪あつめ、水くみ、食事の用意をします。

森に乾季が訪れる1月から2月ごろになると、ピグミーは、拠点としている場所から森のキャンプ地に移動します。

森にはいくつものキャンプ地があり、近いもので拠点から10km、遠いものでは数10kmほど離れた場所にあります。

キャンプ地周辺でとれる獲物や食物が少なくなると、約2週間から2カ月ごとに別のキャンプ地に移動します。

そのため食物や生活に必要な木や葉などの資源が採り尽くされることなく、再生産されるのです。

住まいをひんぱんに移動するため、持っていくのは、狩りに使う道具や家財道具など、わずかな所持品だけです。

このため家も簡単なつくりであることが多いのです。

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