いつもありがとうございます。【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。

森にある小さな家

アフリカ大陸の中央部に位置するコンゴ民主共和国。

国土の北東部には、熱帯性気候に属する"イトゥリの森"があります。

この森には"エフェ・ピグミー"と呼ばれ、平均身長が1.5mほどという特徴をもった人種が暮らしています。

ピグミーの家は、ドーム型のテントのような形をしていて、床の直径が3mほど、高さが1.5mほどと、4帖のテントくらいの大きさです。

男性の平均身長が1.5mで、女性はそれよりも10cm低い小柄なエフェでも、家の中で背を伸ばせないほど小さいつくりです。

家の素材は、直径2cmで長さ3mくらいの木が30本とツル植物。

そして、クズウコン科に属し、50cm×30cmほどの大きな葉をもつマングングの葉を何百枚も使用します。

これらは、森の中に豊富にある植物で、簡単に手に入れることができるため、次のキャンプ地に移動するときは、家を残していきます。

移動先では、以前に建てた家を補修して使うか、新しい家を建てます。

エスキモーが魚や獣を求めて、移動しながら造って行く雪の家もそうであるように、ゆくゆくは土にかえる材料で作られているため、基本は使い捨てとして造られます。

ピグミーの家造り

家造りは、まず森に行き、木とツル植物を切り出すことと、マングングの大きな葉を集めることから始まります。

家の素材がそろうと、家の円周に沿って、直径2cmほどの木を1本ずつ地面に、20~30cm間隔で突き刺していきます。

それぞれの木の先を内側に引っぱり、互いに編むようにからみあわせて、ドーム型の木組をつくります。

この木組にツル植物を巻き付けて、木々を結びつけます。

その後、マングングの葉に切れ目を入れ、木の枠に葉を引っかけるようにして、木組の下から上へと、雨漏りしないように複数枚の葉を重ねて固定していきます。

最後にマングングの葉を組み合わせてつくった円形の笠(かさ)を家の頂点にのせて固定すれば、小さな家の完成です。

ただ家は小さいのですが、木組みは1時間ほどできるのに対し、マングングの葉をつける作業に時間をとられるため、家の完成までに数日かかるそうです。

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