いつもありがとうございます。必要の場をツクル設計事務所-長尾アトリエ の 長尾 です。
アジアの建築をめぐる小さな時間旅行
かつて近代建築の中心はヨーロッパにあると思われていた。
でも時代が進むにつれて、アジアの都市そのものが新しい建築の舞台になっていった。
街は、未来を夢みている。
むかし、「新しい建築」と聞くと、多くの人はヨーロッパの街を思い浮かべました。
- 大きな教会
- 石でできた広場
- 近代建築の巨匠たちがつくった、美しい建物
世界の建築は、ずっとヨーロッパから始まっていくようにも見えました。
けれど、あるとき。建築の地図が、少しずつ動き始めます。
海の向こう、アジアの街で、これまで見たことのない風景が生まれ始めたのです。
1話目.バンコク-建物の中に街をつくる
タイの首都、バンコク。
暑い空気のなかを歩いていくと、突然、大きな建物が現れます。
けれど、それはただのショッピングモールではありません。
建物の中には、道があり、広場があり、人が立ち止まり、話をする場所があります。
まるで、街をそのまま建物の中に入れてしまったような空間です。
建物って、箱じゃなくてもいいのかな?
建築は、そう問いかけているようです。
買い物をする場所なのに、人は歩き、休み、眺め、出会う。
昔の市場や路地が持っていた楽しさを、現代の大きな建築の中につくり直そうとしているのかもしれません。
2話目.台北-空に浮かぶ大きな球
旅は台湾へ続きます。
台北の街を歩いていると、建物の横から、とても大きな球が飛び出しています。
これは何だろう?
近づいてみると、それは劇場でした。
台北パフォーミングアーツセンター。
劇場というと、普通は建物の中に静かに収まっているものを想像します。
でもここでは、劇場そのものが街に向かって姿を見せています。
まるで建築が、「中では、こんなことが起きているよ」と、街の人たちに話しかけているようです。
建築はもう、きれいな形をつくるだけのものではなくなっていました。
人の動きや活動そのものを、街へ見せる時代になってきたのです。
