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【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。

世界遺産に共通すること

富岡製糸場の世界遺産登録が、現実的になると、周辺の緩衝地域(バッファーゾーン)も急いで整備する必要がでてきました。

そこでまず、地域住民は、富岡市と景観形成"協定"を結び、景観条例を具体的なカタチにする準備を始めます。

最近、耳にする機会も増えてきたと思いますが、この場合の"条例"とは、建築基準法のもと、各自治体で具体的な基準を定めることができる"法律"のことです。

そして、この場合の"協定"とは、その"地域の景観を良くする"ために条例(基準)を守っていきましょう。。。。という"約束"のことです。

一方、道路を"拡幅"したり、土地を"利用しやすいように整備"したりする"区画整理事業"。

全国の"各自治体"絶えず行われていますが、これは、行政主体の"公共工事"がほとんどで、「気づいたら道ができている。。」と、多くのヒトが感じたことのある、あの事業のことです。

富岡市も以前、中心市街地を対象とした区画整理事業を行った際、"お仕着せ"と感じていた市民は多かったようです。

しかし、区画整理事業に対し"世界遺産"となる場合、市民の反応は、一変して"積極的"になったそうです。

オランダ・アムステルダムの場合。イタリア・イブレアの場合。。。そして富岡市の場合。。と、共通しているのは。。"誇り"なんですね。。。きっと。

もともとそこにある"誇り"が、時間の経過とともに、色々なフィルターで見えにくくなってしまうのを、"世界遺産"という"眼鏡"が、再びハッキリと"地域のヒト・地域以外のヒトたち"に、見せてくれるのですね。。

さて、景観形成の協定を具体的なカタチにしていくために大事なことは、地域"住民の発想"で実践すること。にあるようです。

これって、言葉にするのは簡単なんですが、実はすごく難しいのです。

なぜなら。。正しいと思う"住民の発想"は流動しやすく、そして、常に"責任"も流動するからです。

なので、日本の場合ですと、経験値の高いコンサル担当者が、道の先を見せてくれることが多くなり、衝突を恐れ、安全策をとってしましがちになるのです。

しかし 富岡市の場合、担当者は違えども、イタリア・イブレアの場合と同様、ひとつひとつの"建物"にある歴史を伴った"個性・特色"を生かすために、まず、"通り"を単位として協定を結ぶこととなったようです。

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