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【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。

イコモスの対策

増え続ける世界遺産登録数。

ユネスコは"調査"の際、イコモスなどの専門家集団に
厳しい"評価"をしてもらっています。

しかし、最終の委員会での判断で、
この厳しい評価が"くつがえされる"ことが、
多々あるそうです。。。

このような逆転は最近になって、
目立ってきているようです。

なぜ?こういうことが起きるのか?

それは、世界遺産登録という"ステータス"を手に入れるための、
各国による"ねじ込み"もあるようですが、
ほとんどの場合、
調査担当の"専門家集団"と"推薦国"
との間にある"認識の違い"が原因のようです。

つまり。。
調査担当の"専門家"は、
推薦国とは全く違った"文化・環境"で暮らす外国人で、
各国の意図する遺産の"価値"や"精神性"を
十分理解し、共有することが、
出来ないことがあるそうです。

日本国内ですら当初、白川村を"奇"なるもの
として取り上げていたことを考えれば、

短時間の間に異なる国に住むヒト達の間で、
異なる文化を"そのモノ"として、
正しく理解し、共有することはとても難しいことが、
容易に想像できます。

このような背景があるため、
専門家の団体"イコモス"なども対策を考えています。

具体的には。。もし、
現状の内容では登録基準に"届いていない"と判断した場合、
十分な対話を重ねその改善点などを事前に伝えたりしています。

例えば、

「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の場合。

2007年文化庁が
「富岡製糸場と絹産業遺産群」2014年登録
「富士山」2013年登録
「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」暫定リスト掲載決定済
とともに、
追加申請を決めた地域なのですが、

もともとは"長崎の教会群とキリスト教関連遺産"
として登録を目指していました。

しかし、指摘を受け、一旦推薦を取り下げ、
潜伏キリシタンに"価値の焦点"を絞り内容と一致した名称へと変更した結果、
イコモスにより、

"潜伏キリシタン"について"記載が適当"と

評価されたのでした。

そして、
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」
として今年登録が決定したのです。

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