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【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。

地域の責務

歴史の趣がある古い街並みは、全国に点在します。

富岡市の中心市街地にも、明治から昭和初期の"町屋"や"蔵"が現存しています。

富岡製糸場が、世界遺産として持続していくためには、このような製糸場周辺の歴史的"バッファーゾーン"とも関連させ、街に回遊性を持たせて楽しくすることも大事になってくるようです。

ちなみに、地理上での"バッファーゾーン"とは、"対象地域"と"その隣の地域"の"間"に位置する緩衝地帯のことです。

おそらく、両方の地域の影響を吸収している地域になるのだと思います。

このような背景があり、富岡市は平成18年から"歴史的建造物"の"保全利活用"に向けた調査を開始します。

手順としてまず最初に、市が、市民に歴史的建造物にかかる"情報提供"を依頼し、その情報を整理します。

次に、情報に基づき調査するため

  • 歴史的建造物に関心を持つ市民に調査協力依頼
  • 歴史的建造物の調査方法の学習会の開催

を行い、約50件を調査することとなります。

その結果、富岡市の場合。

  1. 商店街の通り:昭和になり、瓦屋根をパラペットで隠すデザインとした建物の増加。
  2. 商店敷地奥、住宅敷地内:地松の立派な梁組で造られた土蔵が多い。
  3. 製糸場周辺:当初、民間製糸場だった長屋が点在。
  4. 製糸場東側の街中心部:飲食店が多く、料亭なども点在。路地空間で構成され、下町の風情が残る貴重な財産地域。

のような特徴が見えるようになります。

どのような歴史ある街でも更新が進み、統一感は失われてしまいがちになります。

連続した時間の証明者である"歴史的建造物"を"いま"に生かし、住んでいてよかったと思える街にしていくコトが、"これからの地域"の"責務"になっていくのかもしれません。

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