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【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。
持続可能な街づくりの壁
100年前誕生した"田園都市"、レッチワース。
いまでも、"街の質"を高い状態に持続することで、不動産に関わる主体に、大きなメリットが生じています。この出来事は、持続可能に価値があるコトを確認させてくれます。
一方、日本での、戦後の"建物や街"のつくり方は、量産型で、この"持続可能"という考え方を前提にしておらず、劣化や陳腐化に対する"解決手段"をもっていません。
つまり、今、住んでいる地域で、
- 働くコト
- 学ぶコト
- 憩うコト
- 農業ができるコト
が可能なのか。今、利用している建物で、
- 時代の変化
- ニーズの変化
- 世代の変化
- 世代数の変化
に対応可能なのか。などをあらかじめ考えていなかったというコトです。計画に不備があったわけではありません。これから、整える必要があるということです。
そして、その骨格をつくる際、大事になるのが、"マネジメント"です。多くのヒトは、あまり意識したことはないと思いますが、実は現在、日本では、街全体を"マネジメント"する主体は、"ほぼ"存在していないのです。
"ほぼ"というのは、主体が存在しないことに気づいた少数のヒトが、動き始めているからです。
- 開発業者は、ツクルこと、販売することが仕事です。
- 行政は、道路、公園の管理が仕事です。
つまり、従来、街を形作っていた
- インフラ
- 道路
- 公園
- 住宅
- 各施設
などのハードは、利用者のニーズが変われば"変化"しなければならないのに、"変える主体が存在しない。"ということです。ここが、街づくりの"壁"となっているところで、"劣化した街"を
生み出し続ける"要因"になっているところです。
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