いつもありがとうございます。【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。

建築

WTE(Waste to Energy)=廃棄物からエネルギーを取り出す。

という意味ですが、スウェーデンでは焼却炉にゴミを投入して燃やし、その熱で生じさせる水蒸気で、発電機のタービンを回し、発電させ国中に供給され、さらに、燃焼の際に発生する熱も、スウェーデンの厳しい冬を温める、地域暖房ネットワークに利用されています。

と。環境負荷を軽減しながらのエネルギー回収のようなことは、やっぱりヨーロッパの各国が、1歩先を行っていて、日本では、まだまだ先の話なのかと思っていたのですが、すでに、下水処理場内に焼却から熱と電力を取り出す技術が、実用化されていて、現実的には諸々問題があるにしろ、下水処理場にゴミ処理も含めてエネルギーを取り出せる仕組みをつくれないか。

といった将来像を専門家や国、現場も持っていることを、記事にする前なので少しだけということで、知り合いの新聞記者さんに教えてもらいました。

下水処理場が、再生可能エネルギー拠点になるという発想は、なんだか下水処理場が、近未来の中心施設になるような気がします。

さて、スウェーデン全体でみると、WTE施設による熱供給は20%ほどなのですが、スウェーデン南部に位置し茨城県土浦市の人口約14万人とほぼ同じ規模の街"ヘルシンボリ"。

この街ではWTE施設だけで、熱需要の40%をまかなっていて、各自治体の取り組みでも差がでているのが、分かります。

このような積極的な取り組みの結果、3トンの廃棄物から、1トンの燃料油に相当するエネルギーを回収できる。

ということが分かり、同国が年間200万トンの廃棄物を焼却しているため、約70万トン弱の"燃料油"に相当するエネルギーが回収されていることになります。

枯渇燃料依存度が高い日本でも年間"燃料油"消費量の世帯平均が約1トンほどのようで、少々大きな街でもまかなえるくらいのエネルギー量であることがわかります。

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