いつもありがとうございます。【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。
責任の範囲
廃棄物ゼロという理想に近づいているスウェーデン。
ヨーロッパ全体では、一人当たりの年間平均、530キロのゴミを出すのに対し、スウェーデンでは、450キロほどのゴミを出し、全体よりもやや少ない程度ですが。。
実はスウェーデン。
年間200万トン以上のゴミを焼却する過程で、ゴミの半分をエネルギーに変えているのです。
数年前からは、国内に30箇所以上ある"廃棄物発電所"を稼動させる"燃料"を供給するため、イギリス、イタリア、ノルウェー、アイルランドのゴミを受け入れています。
"廃棄物"をエネルギーに変える燃料もまた、"廃棄物"ということですね。
さらに、相手国からは処理費用が支払われるため、もはや、廃棄物が商品となっています。
しかし、最初からそうであった訳ではもちろんなく、従来の廃棄物処理場では埋められたゴミが、メタンガスや温室効果ガスなどが漏れ出し、環境に良くありませんでした。
そこで、ゴミはまず、それぞれの家庭や事業主によって、分別されることとなり、生ゴミなどの有機廃棄物を分け、ゴミ箱から紙を拾い出し、回収して再利用できそうなものは、すべて取り除けておきます。
このため、家庭の分別ゴミ箱の種類がかなり多くなります。
また法律により、製品の製造者は、自社製品の回収とリサイクル。
または、廃棄に関わる費用をすべて負担する責任を負っています。
つまり、、飲料会社が販売店を通じてビン入りの炭酸飲料を売った場合、飲料会社は、ビンの回収費用だけでなく、関連するリサイクルや廃棄のコストも負担しなければならないのです。
これにより、スウェーデン人は全体で1年間に15億個のビンや缶を返却することになり、そして、そこまでして初めて、再使用できないものが焼却場へ送られるのです。
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