いつもありがとうございます。【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。

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こみせ

青森県黒石市の中町にある、降雨や日差しを避けて通れるようにした木造の軒下の歩廊が続く街並みをこみせと呼びます。

ちょうど、窓の無い縁側が道路に面して続いているような感じのこの地域は、伝統的建造物群保存地区に指定されています。

ユニバーサルデサイン

近年では、最寄駅からこみせ通りに歩行者を誘う案内サインづくりに取り組んでいます。

ここには、江戸時代から受け継がれる、街歩きに親切な街を目指すといった意図があり、ユニバーサルデザインの考え方ととても似ています。

もう少し言えば、増加する高齢者外国人観光客をはじめ、街を歩く多様な人々の立場に立った具体的な実践として、

  • 高齢者・障害者・外国人の視点を意識し、街歩きの障害になることを探すワークショップ
  • 歩行者にとって、より良い案内サインの設置を行うワークショップ

などを開催しています。

インバウンド増大に向けた2つのテーマ

最近ではインバウンド増大に焦点を当て、2つのテーマの取り組みも行なっています。

案内サインの外国語対応と景観に配慮したデサイン

これは、2017年度に検討済の内容を整理し直し、既存の案内サインの設置状況を踏まえて、できるだけ多様なアイデアをつくることから始まります。

まず、地元の高校生4~5名を中心に、美術専攻教員、建築士、広告業者等を加え1チームを編成します。

次に、実際に設置を目指した内容を検討し、案内サインを提案してもらいます。

この時、具体的な街歩きルートを決め、何種類の案内サインが設置されるのが望ましいのかを検討した上で、チームごとに案内サイン案を作成します。

飲食店・商店の外国語対応の普及支援

ふたつめのこちらは、メニューなどを外国語にしたいと考えている店に、手を挙げてもらうことから始まります。

まず、案内サインと同じく地元高校生4~5名を中心とし、大学生、商業関係者、教員、建築士等を加えたチームでワークショッフを行います。

その後、店の取材、表示する内容などを整理、翻訳し、メニュー案を試作します。

商工会などの協力を得て、候補店を整理し、学生や商店関係者のコミュニティで考えることで、より具体的で親近感のある表現をつくりだすことができます。

商売内容や価格を外国人にも伝わるように表示することで、おもてなしのムードを盛り上げ、入店しやすい雰囲気が出来上がるのです。

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