いつもありがとうございます。【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。

こてはし温水プール

千葉県の花見川区には、県内外から多くの利用者が訪れる、レジャー施設"こてはし温水プール"があります。

ここには、隣接した清掃工場で発生した余熱を"温水プール"や"施設の冷暖房"に活用する、サステナブル(持続可能な)なエネルギーシステムが取り入れられています。

誰もが楽しめる人気のレジャー施設"こてはし温水プール"は、1999年にオープンします。

ガラス張りの天井をもつ開放的な屋内には"25mプール""流水プール""ウォータースライダー"など様々なプールがあるのが特徴で、夏には、屋外プールもオープンします。

さらに施設内には、トレーニング室、多目的ホールや研修室などのほか、老人福祉センターやデイサービスセンターも併設しています。

多様な活動に対応する施設として、季節や利用者年齢を問わず、近隣をはじめ県外からも多くの利用者が訪れています。

清掃工場の余熱を利用

施設利用料金がリーズナブルでリピーターが多いのには訳があります。

それは、隣接する千葉市北清掃工場の余熱を利用して、年間電気・ガス料金などの必要経費の削減を実現しているからです。

温水プールのほか、施設全体の冷暖房、床暖房、給湯、照明などをまかなうことで、なんと年間で電気は約2,800万円、ガスは約1,300万円の削減。

合計で約4,000万円の削減効果です。

余熱利用の仕組み

余熱利用の仕組みはシンプルです。

  1. 運び込まれたごみを、ごみピットへ投入。
  2. 大容量のごみピットに貯められたごみは、巨大なクレーンで焼却炉へ。
  3. 焼却で発生した熱でボイラ内の水を温め、"蒸気"を発生。
  4. 発生した"蒸気"でタービンを回転させ"発電"し、温水プールへ送電(一部は清掃工場で利用)。
  5. 蒸気も"熱交換器"へ送り温水プールや冷暖房の熱源として利用。

焼却炉の熱を蒸気に換えて無駄なく使う

千葉市では、北清掃工場を含めた複数の清掃工場で、年間で約25万トンの"ごみ焼却"をしています。

焼却炉内の温度は、800℃以上という高温になり、焼却炉と接するようにボイラを設置し、蒸気というカタチで"熱エネルギー"を回収しているのです。

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