いつもありがとうございます。【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。

時間の感覚

かつて、日本人の時間感覚は、現代とかなり違っていました。

西洋化をめざす以前は、必ずしも"進歩を良し"とはせず、暮らしは、四季の移り変わりのような、円環的な時間感覚に委ねられてきました。

ここには、伝統や慣習があり、暮らし方や生き方が引き継がれ、繰り返されてきました。

ところが、明治維新後の西洋化のなかで、西欧の"直線的な進歩"を求める価値観が日本社会に浸透し"現代に至る"という見方があります。

直線的な時間感覚が浸透すると、科学万能に価値を置きだします。

科学を突き詰めていくと、ヒトは自分たちが、地球の生態的な環境を不安定にしていることに気づき始めます。

すると、持続的開発の概念を考え出し、これを具体化することを模索し始めることになるのです。

つまり、直線型の時間感覚では持続的開発にはつながらないことに人類は気づき始めたのです。

そこで、昨今では、直線型の時間感覚が西欧で見直され、SDGsの活動に見られるように、社会や産業活動を循環型に変革しています。

また、円環型を象徴する産業として、林業が挙げられます。

木々が芽吹き、成長し、森を形成し、人間が使える程度に成長したところで人間が木材として使い、そして再び木を植える。

建築に関わる変化

木造建築では、2010年に「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が公布され、10 年が経過しました。

2018年には建築基準法が改正され、木造で建設が可能となる建築の対象が拡がります。

各地では、自治体が小規模な建築物から中大規模な建築物に至るまで、公共木造建築の建設事業を行い、さまざまな試みを展開しています。

また、集成材工場なども増加し、木造建築の大型化を支える生産体制が整い始めています。

建築設計においては、木造建築技術の研究開発が進み、創意工夫された木造建築が現れ始めてきています。

公共建築での鉄骨、鉄筋コンクリート建築の素材を木材に置き換えることは、時間感覚を直線型から循環型に置き換えることでもあるのです。

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