いつもありがとうございます。【必要の場をツクル設計事務所】－長尾アトリエ の 長尾 です。
韓屋（ハノク）とは
韓屋（ハノク）とは、伝統的な朝鮮の建築様式を使用した家屋の韓国での呼び方です。
恐らく、日本での茅葺や瓦屋根の伝統的な家屋にあたる韓国版だと思います。
韓屋に対し、現代の様式で立てられた家は洋屋（ヤンオク）とも呼ばれています。
韓屋の建て方
風の通り道や水の位置、山と平野との距離や方向など＂風水地理＂の考え方にそって、配置がアレンジされてることもありますが。
「山を背に、水と向き合うように南向きで建てる。」
といった、風水の原則が守られるのが通常のようです。
寒い冬は、オンドルで床を暖め、夏は板の間で涼しく過ごします。
広義的には、草葺き、板葺き、瓦葺きなどを含めますが、一般的には、瓦葺きの家だけを指すようです。
儒教の影響で、男性用と女性用の部屋が分かれていて、玄関はなく各部屋には庭から直接、または縁側から入ることなどが特徴的です。
床で分類すると、土間、板の間、オンドル床の3種類。
用途で分類すると、門、庭、台所、男性用の居間、女性用の居間、板の間の広間牛舎、便所、味噌などのかめ置場などで構成されます。
構造は、基礎、柱、梁、垂木、壁、窓と扉、庇、屋根などで構成され、日本のそれととても似ています。
2000年代以降
伝統回帰などの意識から鉄骨やコンクリートを用いて＂韓屋風＂に建てる事例が増加しており、宅地造成された＂恩平韓屋村＂と呼ばれるニュータウンなどは、全て韓屋で構成されています。
また、韓屋整備には、補助金も出ることにもなり、観光資源として飲食店や土産物店を韓屋に改装する例が増えており、観光開発のために韓屋集落を新たにつくることもあるようです。
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