いつもありがとうございます。【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。
お知らせをさせてください。モデリング😊に「4つのコース」を設置しました。度々ご質問がありました金額も簡潔に分かるように整理しましたので、ご興味ある方は、下記URLから入ってみて下さい。
ユニバーサル技術としての日本の作庭
NYセントラルバークのランドスケープデザインを手がけたF.L.オルムステッド。
公式にランドスケープ・アーキテクトを名乗った世界で最初の人物です。
この新たな職能を名乗ったことも発端のひとつとなり、近代ランドスケープデサインの波は、1970年代に海を渡って届き始め、その後、米国を中心としたランドスケープの潮流が展開されました。
当時業界では、もう造園は古い、これからはランドスケープだ、といった極端な議論も交わされていました。
90年代に入ってもその影響は拡大し、日本造園学会の機関誌名が、「造園雑誌」から「ランドスケープ研究」へと変更されるまで波及します。
そうした流れから約半世紀経た現在、国内でデザインされる様々なランドスケープ空間を見てみると、伝統的な日本庭園を頂点とする作庭技術が多いことに気が付きます。
つまり、ひとつの軸足を近代ランドスケープデザインに置きながら、もうひとつの足を日本の伝統技術に置き、国内の庭園風景を支えているということです。
これは、作庭時だけでなく、時を経ても美しさを維持し続けること、更には昔の姿を取リ戻す技まで含む日本の文化が、いつの時代でも必要であることを示しています。
フォーシースンスホテル京都
日本屈指の観光都市京都の東山にある外資系ハイエンドホテル。
敷地に残されているのは、平家物語にも描かれている平重盛の別邸を起源とする庭園、積翠園(せきすいえん)です。
この積翠園を遺産と捉え、池を船舟で回遊しながら景色を楽しむ池泉舟遊式(ちせんしゅうゆうしき)庭園の作法を継承し、新時代の雅(みやび)として再生されています。
特徴
渓谷をせき止めて造られた池泉庭園が、京都東山周辺の特徴で、その特徴を継承し、水循環の流れとして再生されています。
また、平安後期の庭の特徴だった、2つの島と船を模した夜泊石(よどまリいし)の石組、石橋と園路による回遊性も再生されています。
客室棟はかつて寝殿があったであろう位置を中心に配置され、ホテルの客室やレストランテラスから庭の全景を見渡すことができます。
再生された庭園は、清らかな水をたたえ、花見、月見、雪見、茶会、酒宴等、古来より受け継がれてきた、京都ならではの都市の中で四季を愛でる庭園文化を楽しめる場となっています。
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