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【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。
これからの日本の街に必要なこと
世界遺産としての富岡製糸場。この地域を支えるために、
- 親しみと懐かしさを感じる"街"。
- 木造主体の昔ながらの"街"。
を目指す"ガイドライン"が策定されます。言葉の印象はひとそれぞれなので、
- 「木造・瓦葺き主体の街だと、暗い印象になる?」
- 「若いひとたちは、寄り付かなくなるのでは?」
- 「防火・防災は大丈夫なの?」
といった"受取り方"をするひとも多く、"実際の指針"では、瓦屋根、鉄骨増、鉄筋コンクリート造などの"造り方"の規制は"ない"にもかかわらず、誤解が広がることとなってしまいました。
ここに、まちづくりの難しさがあるような気がします。
そもそも"ガイドライン"の意味が、指針・指標などと堅苦しい日本語だと、誰のため?何のため?と、より疑問を生じさせやすいので、おもてなしのための"基準"。くらいにしとくのが、良いのではないかと思います。。。
さて、外観改修のために"助成金"が設置されることになりました。対象には2種類り、ひとつが、市民に親しまれ、良好な景観形成に貢献している"明治から昭和初期"の建物。
もうひとつは、市が、地域の良好な景観形成が図れると"認定"した建物。です。
段取りとしては、まちづくり参加者が、改修工事を希望した場合、まず市が、"計画"と"概算費用算定"の補助を行います。
その後、その内容を参考に助成金を利用する参加者が、実施工事の発注先を"自由に選定"します。
1世紀以上、絹産業を支えた歴史ある街としての"顔"。
一方、歴史ある街にも日常の"顔"があり、あらめて、景観形成に取り組むことは、地域のひとたちに、たくさんの戸惑いを感じさせることにもなります。
ただ、"回復、再利用"。。が、主流となりつつある日本の街にとって、
- 文化や景観などの"感じ方"の違い
- 防災や耐震による"安全"の確保
といった課題に向かい合う"富岡市の街づくり"は、これからの日本の"各街"が、必ず直面する"こと"なのかもしれません。
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