建築分野のコンテンツ型産業

いつもありがとうございます。

【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。

いままで、

建築物を検討する際の銀行融資は、

地価の上昇を見込んで、

土地を担保としていました。

これからは、

ちょっと変化していきそうです。

地価ではなく、

社会的貢献投資(ソーシャル・インパクト)

https://nagao-atelier.com/2016/06/05/value-21/

のように

"建物の収益性"のほうが、

大きく問われるようになってきそうです。

そして、

"収益性の高い"建物を計画するには、

"市場の動向"を考えなければいけないのですが、

現在のほとんどの場合、

・ 土地の管理

・ 流通

・ 建築物

と、"異なる分野"の間には大きな壁があります。

もちろん、

・ コンサルタント会社

・ 不動産会社

・ 建設会社

。。など

専門分野の領域で"住み分け"をしているのですが、

その領域をつくっている壁を

少しずつ壊していかなければならない時期にきています。

例えば、

様々な理由により、

地元とは違う地方に移り住む"I ターン"。

移住者を積極的に受け入れている

徳島県神山町などのような場所では、

・ どんな生き方

・ どんな働き方

をセットに"空き家が再生"されています。

この"再生行為"に求められるのが、

"コンテンツ型産業"です。

コンテンツ型産業と言うと、

映画、ゲーム、書籍などの

"著作物"を連想するヒトが多いと思います。

"コンテンツ"なる呼称。

コンピューターの世界では、

1990年頃から使われているそうですが、

少し遅れ、

建築の分野でも"ようやく"使われるようになり始めました。

"ようやく"というコトは、

建築の分野に"新たらしい領域"を認めはじめている。

というコトです。

具体的には、

建築の利用方法が、

・ 新しい生活

・ 異なる仕事

などに"移行する"ときに

"必要になる行為"

という位置づけになります。

例えば、

大枠で、家族4人だから"こんな感じの間取り"。

で終了ではなく。

そこから一歩踏み込み、

個々に違った再生を施す。。

多分、みんな知っていたことだと思いますが。。

4人家族が、すべて

同じ生活の"訳がない"のです。。

同じ間取りを必要としている"訳がない"のです。。

つまり、本当に

"生活者"が"主役"になれる場所に再生すること。。つづく。