建築分野のコンテンツ型産業
いつもありがとうございます。
【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。
いままで、
建築物を検討する際の銀行融資は、
地価の上昇を見込んで、
土地を担保としていました。
これからは、
ちょっと変化していきそうです。
地価ではなく、
社会的貢献投資(ソーシャル・インパクト)
のように
"建物の収益性"のほうが、
大きく問われるようになってきそうです。
そして、
"収益性の高い"建物を計画するには、
"市場の動向"を考えなければいけないのですが、
現在のほとんどの場合、
・ 土地の管理
・ 流通
・ 建築物
と、"異なる分野"の間には大きな壁があります。
もちろん、
・ コンサルタント会社
・ 不動産会社
・ 建設会社
。。など
専門分野の領域で"住み分け"をしているのですが、
その領域をつくっている壁を
少しずつ壊していかなければならない時期にきています。
例えば、
様々な理由により、
地元とは違う地方に移り住む"I ターン"。
移住者を積極的に受け入れている
徳島県神山町などのような場所では、
・ どんな生き方
・ どんな働き方
をセットに"空き家が再生"されています。
この"再生行為"に求められるのが、
"コンテンツ型産業"です。
コンテンツ型産業と言うと、
映画、ゲーム、書籍などの
"著作物"を連想するヒトが多いと思います。
"コンテンツ"なる呼称。
コンピューターの世界では、
1990年頃から使われているそうですが、
少し遅れ、
建築の分野でも"ようやく"使われるようになり始めました。
"ようやく"というコトは、
建築の分野に"新たらしい領域"を認めはじめている。
というコトです。
具体的には、
建築の利用方法が、
・ 新しい生活
・ 異なる仕事
などに"移行する"ときに
"必要になる行為"
という位置づけになります。
例えば、
大枠で、家族4人だから"こんな感じの間取り"。
で終了ではなく。
そこから一歩踏み込み、
個々に違った再生を施す。。
多分、みんな知っていたことだと思いますが。。
4人家族が、すべて
同じ生活の"訳がない"のです。。
同じ間取りを必要としている"訳がない"のです。。
つまり、本当に
"生活者"が"主役"になれる場所に再生すること。。つづく。