街が豊かな象徴

いつもありがとうございます。

【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。

耐震化率について報道されています。

以前、このことについて触れたことがあります。

国交省は、

東京オリンピックまでに、

数百年に1度発生する"震度6強~7"程度の地震でも

"倒壊しない"耐震化率を 95% にすると掲げています。

もしかすると、

"数百年に1度"という定義を

見直す時期にきているのかもしれません。

社会の規則が"多様"になればなるほど、

見えなくなることも多くなり

"正義の側"は流動的になります。

阪神大震災の時、

死因の70%が、建物の"倒壊"による"圧死・窒息死"です。

ごく一部の出来事であると信じたいですが、

"談合"で手に入れた"耐震化の仕事"で、

"耐震偽装"は、絶対やらないで欲しいです。

時に思うのですが、

街を"彩る要素"として、最も"豊かさ"を象徴するのが、

"光"と"音楽"ではないかと。

正確なコトは、分らないのですが、


"火"という道具、"民族音楽"などに、

垣間見れるように、


"ヒトの起源"

"コミュニティ(社会・街)の起源"

にも大きく関わっています。

今でも、

不慣れな街に、街路灯が無い夜は"怖い"と感じます。

そして、

"夢の国"のように、

これらを完全にコントロールした時、

その領域は"日常"を超越します。

一方、

東京スカイツリーに象徴されるように、

街の中に"ライティング・デザイン"が施される時、

演出やランニングコストなどを含め

その街に、とても"安定感"を感じます。

"つくばエクスプレス"開通の際、

沿線駅のひとつに、

"ミュージック・シティ"なる構想がありました。

ちょうど、

市長の交代時期と重なり、

構想主体のNPO団体は、カタチだけ残っているのですが、

文字通り、

駅を降りると、

音楽で"彩られている街"という構想です。

"ポストモダン"と呼ばれた時期、

かわいいキャラクターで作られた"電話ボックス"のように、

"夢の国"のオブジェが、

日常の街に飛び出してきたコトがあります。

街には、

多種多様なヒトがいるので、"馴染みません"。

同様に、

有名アーティストのコンサートが、

お昼ごはんを食べるように、

日常に溶け込んでいたら、やっぱり"変"です。

なので、

この"ミュージック・シティ"なる構想は、

とても"危うい側面"をもっていたコトとなります。

つまり、

収益も目的のひとつである

"夢の国"や"コンサート"とは違い、

この"構想"は、

現在の日常に必要不可欠な

"照明"と同列に

"音楽"を位置づけようとする

試みだったからです。。。つづく