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必要の場をツクル設計事務所-長尾アトリエ の 長尾 です。

公平貿易

法律ではありませんが、多くのヒトが、"正しい・公平だ"と思っている社会模範のことをエシカル(ethical)として、認識が広まりつつあります。

例えば多くのヒトが、日常的に消費している"モノ"や"サービス"。これらの"生産背景"を積極的に学び、

  • 生産者から搾取を助長しないものを買う。
  • 環境負荷の低いものを買う。

といった行動を取ることは、それ自体が社会問題の解決への貢献になるエシカル消費ということです。

そして昨今、耳にする機会も増えてきた"フェアトレード"。公平貿易のことで、発展途上国で作られた作物や製品を適正な価格で継続的に取引することによって、生産者の持続的な生活向上を支える仕組みです。

いままでの一方的な国際協力や資金援助は、援助する側の都合によって左右され、継続性に欠けるという問題点がありました。

それに対し、この"フェアトレード"は、消費者が、エシカル消費によりダイレクトに出来る、身近な"国際協力"の新たなカタチです。

例えば、発展途上国の小規模農家が、コットンを育てているとします。それを買い手が、適正で公正な値段で購入することで、農家の生活改善と自立が支援されます。

このような手順により農薬による農地のダメージや農家の健康被害も防ぐことができます。

フェアトレードとは、この"仕組み"のことで、消費を通じて、仕組みを支援することになるため、フェアトレードは"エシカル消費"となるのです。

フェアトレード自体は、もともと、ヨーロッパを中心に1960年代から広まり、現在では、数千もの第三世界(発展途上国)で、生産されたモノを扱うお店が、世界中に開かれています。

近年は日本でも、フェアトレードに取り組む団体や企業、商品を扱うお店などが、増加しつつあります。

しかし、フェアトレード認証商品として認知されているヨーロッパや北米に比べると、日本では、その認知度はまだまだ低く、基準があいまいなまま、言葉が独り歩きしている状態にあります。

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