いつもありがとうございます。【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。

マスダールシティ

絶対君主制を基本とする7つの"首長国"で形成されるアラブ首長国連邦。

この地の首都"アブダビ"。

このアブダビ国際空港近くの、砂漠の中でデンマークのコペンハーゲン同様、二酸化炭素排出量ゼロを目指し、サステナブルな暮らしを目指す街、スマートシティ工事が始まっています。

それが、未来型実験都市"マスダールシティ"です。

面積は6.5平方キロメートルで、日本の市町村で、最も小さい面積から2番目の790位、東京都狛江市とほぼ同じ面積です。

人口約5万人程を予定している、この都市開発プロジェクトは、ムハンマド皇太子指揮のもと、2006年に着工し、2025年を目処に完成を目指しています。

首都アブダビは、最高気温が50℃にも達し、通常でも40℃を超える都市です。

この灼熱の砂漠地で、どのようなスマートシティが、誕生するのでしょうか。

まず、この地では、自然の力を利用しながら、街全体の気温が調節されます。

メディアなどでも特集されていますが、2010年には、第1期プロジェクトのマスダール科学技術研究所の6棟が完成しました。

この研究所群は、屋根が手前に大きくせり出し日陰を効果的につくることが、できるようデザインされた街の基地局となるナレッジセンターを中心に、学生向けの居住ビルなどもあり、各建物の屋根には、太陽光"発電パネル"と太陽熱"温水器"が設置され、施設内で使用するほぼ"全ての温水"と3割ほどの電力を供給しています。

研究所の中庭は人が集まる場として、植栽が整備され、そこにそびえているのが、この地の伝統建築物である"風の塔"を、現在の技術で再現したウインドタワーです。

このタワー。

上方に吹く涼しい風を取り込み、地面に吹き付けるといった仕組みで、この場所の温度を平均で6℃も下げることができます。

さらにタワーにはもうひとつ重要な役目があり、四隅に、LED照明を配置することで居住ビルの消費電力量を見える化し、これにより、省エネ目標を色で表示でき、省エネ活動の推進にも一役買っているのです。

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