いつもありがとうございます。【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。
お知らせをさせてください。モデリング😊に「4つのコース」を設置しました。ご興味ある方は、下記URLからご覧ください。

オープンスペース

都心の再開発では、高度な土地利用で建築物が高層化され、地上や屋上に緑豊かなオープンスペースが生み出されています。

商業空間と交差する魅力的なオープンスペースの効果は高く、水辺を活かした遊歩道緑豊かな広場・生物多様性への貢献などの質の高い緑地を取り込んだ空間は、街づくりにとても重要です。

これは、他の地域との差別化が再開発を成功させる鍵であるとも言えます。

ののあおやま

約20000㎡の敷地に約18%の緑地を取り込む木々に囲まれたスタイルが象徴的なプロジェクト。

森を活用するイベントを常に実行することで、近隣住民にも日常的に利用されるような森の商店街をコンセプトに整備された空間です。

この場所は、民間事業者・都営住宅・児童公園などと、所有者が多岐にわたるため一体的なオープンスペースを創造するためには、各所有者と管理運営面で、細部にわたるまで協議が必要です。

このため初期段階から時間をかけ、前進後退を繰り返しながらの協議が、この空間を成立させ、街の価値をつくリだしているのだと思います。

芝浦アイランド

島を丸ごとつくることを目指し、約60000㎡の土地に4本のタワーマンションと中層ビル、商業施設、保育施設と公園を整備し、400人の島の人口を5年で1万人に増加させるという官公民での協働プロジェクトです。

島に渡る橋、護岸と遊歩道、公園やマンションのプライベートガーデン、桟橋と、計画の領域は多岐に渡り横断的な調整が必要です。

このため工事中にも様々な部会が開かれ、各部会担当者は状況を把握しながら常に準備が求められます。

手順としては、マスタープランを元に、初期には図面やスケッチ中期では縮小模型後期では原寸模型といったように、ツールを2次元から立体に徐々に変えて、多くの関係者が、等しく情報共有できるように合意形成を図っていきます。

行政協議は担当者が年度ごとに変わるため、一元管理した経緯が分かる表やリストの整理が必要です。

再開発や街づくりでの敷地や分野を超えたオープンスペースの調整は、各分野で担当者が変わったとしても、その分野でやり抜くことがとても重要です。

街開きから15年経つ芝浦アイランドでは、自発的に緑のツアーやゴミ拾いを通したコミュニティーが形成され、住民の行為がまちの魅力をさらに高めています。

様々な関わりが生まれる余地をもオープンスペースが、魅力的で持続的なまちづくりに繋がるのだと思います。

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