いつもありがとうございます。【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。

コンパクトなエネルギーシステム

グリーン、コミュニティ、エネルギーの3つのスマートがある"TOYOSU22"。

そもそもこの場所は、東京ガスの工場跡地で、"築地市場"移転の際、土壌汚染などの豊洲問題があった場所です。

ただ近年では、衰退した重工業産業の工場跡地の再利用は特別ではなく、ドイツのルール地方などでも伝統的な都市再生の方法によって、緑豊かな暮らしを取り戻しています。

TOYOSU22では、スマートエネルギーに取り組んでいるため、街に"ガス発電設備"と太陽光などの"再生可能エネルギー発電設備"があります。

働いている場所のすぐ近くで発電することで、通常の大規模発電所では"排熱"として捨てられている発電時に発生する熱をも、地域全体の冷暖房に活用することができています。

このような取り組みは、コペンハーゲンやドイツのボーバン地区でも、街全体のエコとして取り組まれていて、エネルギーの観点からとても効率的だと思います。

エネルギーのネットワーク

この豊洲スマートエネルギーセンターに隣接する"豊洲市場や複合施設"と"今後計画される市街地"が、1つのICTエネルギーネットワークでつながるようです。

これにより、電力や熱の需要と供給をコントロールして、必要な時に必要な分だけつくり、必要な場所に最適に配分することが可能になります。

このような地域分散型のコンパクトなエネルギーシステムは、"排熱"の有効利用や、長距離送電の際、"放電してしまう電力"を大幅に抑えることができ"省エネ"にも効果的です。

さらに、停電時に外部電源を要しない"ブラックアウトスタート"という発電システムを採用することで、停電時にも即座に対応でき、防災の観点からも優れているそうです。

建造物内部でも同じで、例えば中央管理式の冷暖房の場合、機械の故障で、施設全体に影響がでてしまうのに対し、各室ごとに令暖房をセパレートに設置しておくことで、故障の際の影響や無駄使いを小さく抑えることができます。

また、東京ガス自前の電線と、災害に強い中圧ガス導管を敷設していることで、もし東京電力が停電しても、熱と電気を継続的に供給できるコンパクトでスマートな街が誕生しつつあります。

≪ 1級建築士事務所 長尾景司アトリエ ≫ 長尾景司 ≪ 


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