いつもありがとうございます。【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。

エコツーリズム

カリブ海と太平洋を海岸線にもち国土の約4分の1が、国立公園・自然保護区と、自然環境が豊かなコスタリカ。

しかし歴史上、環境破壊とまったく無縁では、ありませんでした。15世紀以降の自然資源"需要の増加"に伴い無計画な森林伐採が、行われることになります。

そこで、環境破壊の状況を心配したコスタリカ政府は、専門局を設置するとともに、環境保全プログラムをつくり、革新的な対策を実行てきました。

対策の中でも注目したいのが、世界遺産登録もされているグアナカステ保全地域のプロジェクトです。

コスタリカでは、国立公園や自然保護区を11の保全地域にグループ分けして、管理を行っていて、グアナカステ保全地域は、そのうち、コスタリカ北西部に位置しています。

この地域では、消滅しかかっていた熱帯乾燥林の再生を目指すことになるのですが、例えば、地域の森林資源保全を行う行政機関は、地元のオレンジジュースの製造会社に対し、ジュース製造過程で出る"搾りカス"の処理や、オレンジ畑の害虫の駆除などを提供します。

そして、製造会社は行政機関に、保全管理費用を支払うというビジネスモデルをつくりあげます。

そして、捨てられるはずの"搾りカス"を大地にまき続けたところ、5年ほどで森林が再生したそうです。

このプロジェクトは、公と民が共同で、環境配慮型の意思決定をした成功事例として、世界でも注目されています。

1980年代半ばから始まった、こうした数々の取り組みの結果、森林の面積は大きく回復。

復活した生物多様性は、世界中から多くの観光客を呼び込み、エコツーリズムに発展します。

自然保護とともに、経済も発展させるサステナブルな基幹産業として、コスタリカを支えています。

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