いつもありがとうございます。【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。

行政や企業まかせにしない

スウェーデンでは、年間200万トンの廃棄物を焼却し、約70万トン弱の"燃料油"に相当するエネルギーを回収(再生)しています。

しかし一見、有効な再生エネルギー活用に思えるのですが、このようなシステムにも批判もあるようです。

それは、汚染源や毒性物質を大気中に放出する。

という理由で、ゴミの焼却は環境に良くないと主張する。

といったものです。学術誌の調査によると、世界では、ゴミの40%以上が焼却されているが、そのほとんどは、焼却炉を用いずに野外で燃やされているそうです。

批判的なヒトたちは、このような背景をもとに、主張しているのですね。

これに対しスウェーデンでは、有害物質排出量の少ない、焼却法が採用されていて、野外での焼却とは根本的に異なるようで、技術的進歩と排煙浄化装置の導入により、大気中に放出されるダイオキシンの量は、ごく微量とのことです。

微量。。

そもそもダイオキシンは、微量でも毒性が強く。。分解しにくいとの特性もあったりと。。と、少し引っかかりますが。。主にモノの燃焼時に生成されることを考えれば、ヒトの必然の行為の中で、有毒性物質の発生を最小限に抑えている。

ということで納得できます。

さて、新たに焼却炉を建設するのに要する費用は、ダイオキシンなどを浄化する設備によっても異なりますがまだまだ高価で、あまり財政の豊かではない地方自治体には手が届きにくいそうで、日本でも同じような悩みがあるようです。

また、環境汚染以外にも大きな問題があり、建築資材である、タイルや断熱材・アスベスト・その他解体廃材などなどは、安全に焼却することができず、処理場に埋めるしかできません。

ただこれは、プラスチック製のストロー使わないことで、社会のニーズを減らしていくように、燃やせない資材は作らない方向で改善できそうです。

70年代から、廃棄物の取り扱いについて、厳しい規則を導入してきたスウェーデン。

その規則は一般家庭はもちろん、地方自治体や企業にもより大きな責任を課すもの。のようです。

社会の変化を望むのなら、行政や企業まかせではなく、住民の理解と協力も必要ということですね。

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