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【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。

イブレア遺産群の保存

世界遺産の可能性を持つ近代産業都市イタリア"イブレア"。この場所に20世紀初め。工業製品の会社"オリベッティ社"が創業しました。

社長のオリベッティ氏は、第二次世界大戦後、イタリア復興を目指し、多くの"建築家・クリエイター"の参加と協力を得てコミュニティ運動を創り出し、展開させながら"近代産業都市"を建設しました。

このように、戦争をまたいだ"モダニズム運動"を背景に、発展したイブレアは、単なる"工業地域"ではなく多くの"サービス施設"が存在し、これらの施設には、"地域社会との共存"という特徴がありました。

そして、創業から約100年後の20世紀末、オリベッティ社が倒産することとなるのですが。。

イブレア市経済のほとんどをオリベッティ社に依存していたこと。それにより、地域経済が後退し始めたこと。そして、鉄筋コンクリート造の"近代建築群"が、寿命に差し掛かっていること。。。

主に、このような"こと"によりオリベッティ社が残した"建築群の保護"の声が、あがることとなります。

行政主導ですぐに保護活動が始まります。具体的には、

  • コミュニケーション科学の"拠点施設"整備
  • 近代建築群の"屋外博物館"の設立

です。

以前ふれたことのある、重工業地域の再生に成功したドイツ"IBAエムシャーパーク構想"とも似た"方法"を含んでいるようです。

"IBAエムシャーパーク構想"では、"展覧会"という方法で、世界中からアイデアを募り、新しく"建築物"を造りました。

一方、イブレアでは、保護運動が始まった頃の1995年。州法により、"建築文化遺産"保存の"方法の決定"に、"市民が参加できる体制"が整います。

これにより、行政と民間が協力して、オリベッティ社の残した近代建築群が、"屋外博物館"として、どうしたら"遺産として認識される状態"になるのか?を検討することとなったのです。。。

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