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【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。
美食の街
日本の最先端の再開発に組み込まれているミックスドユース。
様々な用途を1つの街区や建物に混在させて賑わいや発展を試みる方法ですが、全米一住みたい街になったアメリカ、ポートランドでは、80年代から実践してきました。
徒歩での散策を考慮したコンパクトな街区は歩きやすく、広い歩道には緑が充実。
建物の1階部分が店舗、2階以上が住居になっているため、土地利用密度も高まります。
ポートランドには、大手チェーン店などは、ほとんどなく、地域で採れた旬の食材が、地元のレストランで、新鮮なうちに提供され、小規模な醸造所でつくられた、クラフトビールが、人気のようです。
80年代に差し掛かる頃、設置された"境界線"の外側には、農村地帯が広がり、毎週末開催されるマーケットに、旬の野菜や果物を求め、多くの人が訪れます。
市内には、50を超える地ビール醸造所があり、周囲には、ワイナリーも多くあります。
新鮮な野菜や上質なお酒が手に入るため、世界中のシェフたちが、この街で店を構えるようになり、"美食の街"ともいわれ、レストランの種類の多さや質の高さも"街の魅力"のひとつになっています。
これだけ多機能な街が、どのくらいの規模なのかといいますと。。
ポートランド 人口:約58万人 面積:約380k㎡と人口は、日本全国7位の"兵庫県"くらいなのですが、
面積は、日本で一番小さい香川県の"5分の1"ほどの広さしかなく、かなりコンパクトで多機能です。
徳島県神山町が"アートの街"と呼ばれ、ポートランドが"美食の街"と呼ばれるなど、"選ばれる街"には、時間をかけゆっくりと、地域の資産を正しく活用する術を手に入れている背景がありそうです。
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