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【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。

用途の複合

世界標準と同じく、日本の建築基準法でも、商業地域や住居地域、工業地域など"用途地域"といったものを定めていて、街を用途によって区切り、住み分けしています。

このような流れに、異議を唱えたのがアメリカのジャーナリストジェーン・ジェイコブスで、経済が発達するのが都市であり、その要素の多様性が、大きくなるほど都市の発展の可能性も広がる。としています。

つまり、街の活力や魅力アップのためには、街区や建物内に適切な"用途の複合"が必要。ということです。

これは20世紀当初、巨匠ル・コルビュジュによる"輝く都市"構想などでは顧みられなかったとして、機能を軸とした近代都市計画の理念を批判するものでした。ジェイコブスが声を上げた20世紀半ば。車社会に移行中の当時のアメリカでは、高速道路によって都市が拡大し、次々とベットタウンが開発され競って夢のマイホームを求めていました。

しかし時の経過とともに、経済・社会の成熟化・価値観の多様化など、社会状況の変化に伴い、ジェイコブスの指摘は、社会の常識へと変わっていくことになるのです。

そして現在では、ミクスドユースは常識となりつつあります。もちろん、不適切な用途の混在はダメですが、街区や建物は多様化し始めています。

7ha の敷地に50万㎡超の施設。東京ミッドタウン。

緑のオープンススペースに囲まれた、オフィスや賃貸住宅、ホテルにクリニック商業施設にデザイン関連施設など。。100を超える店舗。

さらには、美術館と色々な機能で複合しています。

そして、これらはバラバラではなく、各機能が、施設内外の道や広場によって複雑につながり、立体的に複合化されているのです。

つまり、20世紀最大の宿題である、上に伸び続けるタワー型をどうするのか。ストック型社会におけるハード(モノ)とソフト(用途・目的)の別々の進化。に対するひとつの回答。"立体的な街"といったところだと思います。

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