停滞からの解放

いつもありがとうございます。

【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。

先日、

オリンピックエンブレム、4候補が公開されました。

"前例"が無いか、慎重に調査してからの公開のようですが、

どれも、

ドコかで見たことのある"よう"なデザインです。

デザインの"発想"と

オリンピックPR活動の際の"展開"を

考えると、

佐野氏のそれが"秀逸"のように思えます。

異なる会社がつくる、"同じ間取り"の家。

異なるヒトがつくる、"同じカタチ"の街。

これらは、

パクリにはなりません。

むしろ、歓迎されます。

自分の日常と密接な出来事なので、

前例があるほうが"安定感"があるからです。

しかし、

この"安定感"が、

目的を失った"停滞感"に変化した時、

危機が訪れることとなります。

・工事中の橋が落ちる

・燃費の改ざん

などなど。。今週もありました。

戦後復興時の街づくりを前例とした、

街づくりは、

いまでも当たり前のように各地で行われています。

明らかに70年前とは、

社会の目的は大きく変化しています。

照明は、

現在の日常に必要なので、

電気を買ってでも利用します。

その照明の発明で、

夜でも快適な時間を過ごせるようになり

起きている時間が長くなりました。

このため、

1日2食が、3食になったと言われています。

これは、

ヒトの日常を変化させるほどの発明なのですが、

日常が変化すれば、

目的も変化します。

その逆もしかりです。。

昨今の"人的事故"や"偽装"。

それに伴う、誹謗中傷。。

同じようなコトを起こさないためには、

"前例の参照"や"綿密な調査"も

必要と思いますが、

もうひとつ、

"停滞からの解放"

が、必要なのではないかと考えます。

"停滞"する理由のひとつに、

もともと、それを包む"主体"に

多様化を許容するシステムが"無い"ことがあげられます。

そして、

同じコトが、いまの"街づくり"にもあてはまります。

。。つづく。