いつもありがとうございます。【必然の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。

ワテラス

優れた交通アクセスの利便性を活かし、情報を発信していく複合施設ワテラス

都心部の居住人口減少による地域の危機感からスタートした再開発事業です。

この施設計画は、普遍的なマスタープランをつくることから始まった訳ではなく、その場を訪れる人々の経験の連続によって街の全体像をつくりだすという考えから始まっています。

ワテラスタワーワテラスアネックスの2棟のビルを軸とし、神田淡路町が培ってきた、和・輪・環の3つのWAを大事にしてつくられたこの施設は、オフィス、レジデンス、学生マンション、商業施設等で構成され、地域住民、就労者、学生、来街者などが自由に活動し、交流し、憩う、新しいコミュニティがはぐくまれる場所です。

また、回遊というシークエンスの中で、色々な体験を積み重ねることで、この街の課題になっていた地域活性化に、ランドスケープも一役買っているのです。

春河里プロジェクト

春河里プロジェクトとは、朝鮮半島に隣接する中国瀋陽での住宅計画です。

中国では投資目的の集合住宅が多い中、その場所を気にいって暮らす人たちも大勢います。

この場所は、商品として消費されてしまう風景ではなく、日常生活での豊かさを感じる場をつくるため、池泉回遊式庭園をモチーフとしたランドスケープが、日本人クリエイターによりデザインされています。

地域に流れる大河である遼河。

遼河によってつくられた平坦地に幾重にも巡らせたシークエンスによって、自然とともにある生活の豊かさを感じられる場づくりが、目指されたのです。

Web3.0の世界に移行する中、シークエンスの手法は、従来のどこにでもある公共空間ではなく、これからますます必要とされるであろう、新たな公共空間にも発揮されると考えられます。

色々なコミュニティを広く包括する公共空間は、コモンとして共感できる空間の創造、社会の中で満たされていると感じられる場所の創出、持続可能な管理の手法など、多様な意味をシークエンスによってつなぎ合わせることができるのかもしれません。

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高度成長期に夢見た憧れの団地生活が、日本中にもたらしたのが「●LDK」の間取り。戦後80年…..。