いつもありがとうございます。【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。

地産地消で解決

文房具、食品容器、電化製品、スポーツ用品などなど。

いまやプラスチックは、生活の隅々にまで浸透しています。

このため、このプラスチック問題を今すぐに解決しようとすると難しそうです。

しかし、社会や経済システム全体を"地域循環型"で考えてみることで、個人や企業で何ができるのかが見えてくるのではないかと思います。

例えば、生鮮食料品を海外から輸入するためには、鮮度を保ち、長距離でも運ぶことができる包装が必要になります。

すると、紙などの素材では不十分で、プラスチックのようなしっかりとした包装が採用されることになります。

一方、地元で生産された食品を地元で消費するなら、もしかすると簡易な包装で済むのかもしれません。

しかし、山に住むヒトが、海のモノを食べたいと思い、海沿いに住むヒトが、山のモノを食べたいという思いから、流通システムが成立しているのも確かで、今すぐに国境を越えて輸送されるミネラルウォーターを断ち切るのはとても難しいです。

このため、輸送に必要なエネルギーのことやプラスチックごみが自分の健康にも関わる問題だと把握しておくことで、何かを選択する時のものさしが得られそうです。

もしかすると部分的に、プラスチックごみや、CO2の排出を削減するためにも、地域で生産された物資が、循環する社会構造にするのも良いのかもしれません。

プラスチックフリーはなぜ必要

この大きな課題に対してどんなことができるのか、どんな取り組みが始まっているのか。

プラスチックフリーを目指しているある企業で、社員にアンケートをとったところ、買い物の時、プラスチックを避けたいと思うことがあるヒトが、約5割。

エコバッグなどを常に携帯しているヒトが、約6割。

プラスチックごみ問題にとても関心があるヒトが、約2.5割。

と、勤務先の影響もあるのだと思いますが、以外にも個人レベルでも高い意識になっているのが分かります。

このような結果に伴い、生活者に正しい情報を伝えることも大事になってきます。

例えば最近、液体洗剤は"詰め替え用"を補充して使用しているヒトも多いと思いますが、これらの詰め替え用のパッケージは、プラスチックの使用量こそ少ないのですが、単一のプラスチックが使われていないため、実際にはリサイクルしにくいのです。

なぜ単一のプラスチックが使われていないのかと言うと 、液体洗剤はほとんどが水なので、水を運ぶために漏れない頑丈なパッケージが必要となり、複数の素材が使われているからなのです。

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