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そもそも、スローフード運動とは?
イタリアのピエモンテ州は、トリノをはじめとした、8つの県で成立しています。
その内のひとつクネオ県のブラという街は、伝統食や農業の保護を考えていく"スローフード運動"が始まった場所です。
そもそも、スローフード運動とは?ですが。。
食の"喜び"と"知識"を結び付けることを目的にしている、国際的な社会運動です。
つまり、美味しくて・綺麗で・正しく・地球に負荷をかけないもの。。
最近だと、無農薬で作られた野菜などを生産者を紹介しながら販売している直売所やスーパーなども目立つようになってきましたが、地域文化の一部で、味の良い新鮮な風味豊かな旬の"美味しい"食べ物。
環境に負荷を与えず、かつヒトの健康を脅かすことのない綺麗な食料生産と消費。
生産者の顔と生産方法が公開されることによる正しい販売価格。
と、まさにスローフード運動です。
そして、この運動の軸にあるのがスローフード協会という組織で、1986年に、冒頭の"ブラ"という街で創立され、現在では、日本を含む160か国以上に支部があります。
この組織設立のきっかけは、スローフード協会創始者のカルロ・ペトリーニ氏が友人のレストランで出されたピーマンの煮込みの味の変化に気づいたことからです。
地域で生産されたピーマンが、格安の輸入物になってしまったことにより、味が落ち、さらに値段が安いことを正義とすることで、地域野菜の生産方法までもが、一変したという事実を知り、危機感を感じたことが、団体設立につながっていったのでした。
なんか、環境破壊を正義とした大量生産の時代と同じですね。
協会設立から数年後の1989年。
スローフード宣言調印が、パリで行われ、世界にその理念を情報発信しています。
面白いのが、イタリア発祥にもかかわらず、名称が"SLOWFOOD"と英語であり、最初の宣言調印がパリで行われるなど世界に幅広く発信するための確信犯だったことです。
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