いつもありがとうございます。【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。
サスティナブルな街
イタリア政府公認の"食科学大学"があるブラ市。
この地域には、食と文化の多様性を学ぶ学生たちが、多数暮らしています。
一見、のどかなイタリアの田舎町のようですがレストランを覗けば、"小さなこの街"と"世界の食文化"をつなぐ様子が感じられます。
さて、このブラ市からそれほど遠くない場所にある、(ランゲ・ロエロ・モンフェッラート)地域のブドウ畑の風景は、イタリア50番目の世界遺産です。
そして、ワインのほかにもトリュフ・チーズ・ピエモンテ牛などなど名物を数多く生産しているこの丘陵地帯には、農家と宿が一緒になった"宿泊施設"があります。
都市で暮らしているヒトが、休暇を過ごすためのこの宿には、毎年秋に、日本を含めた世界中から"美食家"が訪れ、逆にこの宿からは、年に1度ペースで、オーナーシェフが日本に訪れ、ワインの啓蒙や料理教室などを行なうなど、積極的な文化の対話がなされています。
地域で、人気宿のオーナーシェフによると、ワインなど、農産物が育つ豊かな環境を代々、未来につないでいくために、これまで引き継いできたものを大切に育てて伝えて行かなければいけない。
と、サスティナブルを体現していることが分かります。
ただ以前、地域の街に大きな工場が進出したとき、一時的に雇用は増えたけれど、工場が移転した途端に荒廃した。
といったこともあり、現在は、ユネスコを含め、スローフード運動などの効果により、食文化の背景が認められ、風景を楽しみにくるヒト。
ワインなどの特産品を目当てに訪れるヒト。
などで賑わっているようです。サステナブルな農業経営によって、多くのヒトたちにも働く場所ができ、
この土地は、自立していける場所になったようです。
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