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マケレレ大学

アフリカ大陸の東側に位置するウガンダ。

戦後、独立前後に建てられ、広く知られることのなかった良質なモダニズム建築が、ようやく注目されようとしています。

その多くが、首都カンパラにある国立マケレレ大学のキャンパス内に現存します。

マケレレ大学はウガンダ最大の大学で、1922年に技術学校として開校し、イギリスの植民地時代に、ロンドン大学の学位となる大学として認められました。

総合大学の工学部には建築科もあり、国内の建築士の多くがこの大学の出身者です。

1995年には、国の憲法が発効されたものの政治的に安定せず、2000年代の大学では課題として、低所得者層のためのローコスト住宅などに取り組み、模型をつくる際には、専用の材料がないため、石鹸を代用するなどからも当時の情勢が伺えます。

一方で印象的なのが工学部の校舎です。

無骨で工場のような外観をもつコンクリート造の校舎の内部は、明るい外部とのコントラストもあって薄暗く、人や物の表情は、ほとんど見えません。

奥に入っていくと徐々に重厚なンクリート打放しの表情が浮き彫りになり、ランダムにはめ込まれた有孔のコンクリートプロックから光が差し込みます。

入口と反対の西側に配置された教室に入ると、外部の風景を見渡せるガラス窓が並び、開放感があります。

単純なグリッド構造ですが、自然光をコントロールした明暗、傾斜地を利用した天井高の操作、吹抜けによる空間の連続性など、考え抜かれた空間構成になっています。

ただ設計者や建設時期などは誰も知らなく、唯一の情報は、1962年のウガンダ独立の頃「イスラエルの会社により、欧州で当時流行っていた工法を実験的に用いて建てられたらしい。」ということくらいです。

ミッチェルホール

またキャンパス内には、同じ時期に建設されたものも多く残され、その中のひとつにミッチェルホールと呼ばれる男子寮があります。

折れ屋根が特徴的な大空間は、もともとは食堂でしたが、現在は講義室として使っています。

管理が十分とは言えませんが、各時代に合わせて使いこんできた歴史と、強い日差しをやわらかに内部に取り込む開口、重厚な建材の質感が独自の魅力を生み出します。

この国は、欧州を土台とた歴史がありますが、時とともに地域の特徴と融合し独自のものへと変化しました。

記録がほとんど残っていないため隠された名作であるこれらの建築が、注目される日も遠くないのかもしれません。

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