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【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。
マネジメント
東京ミッドタウンのような立体的な街空間は、単に複合施設として計画し、整備すればよい訳ではなく、不特定多数のヒトが利用する商業・文化施設。仕事場。住宅として利用する居住者。
などが混在しているため、その生活環境やプライバシーの保護。安心できる企業活動の場の厳しいセキュリティ。などで区分され、
さらに、快適な街区内の環境を維持するためにきめ細かい清掃、メンテナンスや空間演出が行われています。
いまや、計画的につくられた開発では、その街や建物の価値を維持するため、マネジメント(経営、組織の管理)が必須です。
文化遺産などで、登録されるための努力と費用は惜しまないのに一旦登録されてしまうと、積極的なマネジメントを怠り、その結果、観光客だのみになってしまい数年後に観光客の行列は消滅する。
っといったことからも、一見、何事もなく街に溶け込んでいる施設などは、そこに"ある"または"隣接している"多様な用途が、持ちつ持たれつの関係ではなく、個々に魅力を十分に発揮できるような管理が施されている。ということだと思います。
余談ですが個人的に、本田圭祐の"個"の話にも近い気がしてます。。
そして同じ仕掛けにより、丸の内の仲通りも、無機質なオフィス街から賑わいある通りへと変わりました。
さらにバランスの取れた管理は、時間帯ごとのエネルギー利用が、平準化されるなど、色々な効果をもたらしています。
さて、ミックスドユースが、いまの日本の再開発に組み込まれていることが分かったところで、80年代頃から実践し、全米一住みたい街になったアメリカ、ポートランドに戻ろうと思います。
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