いつもありがとうございます。【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。

再生可能エネルギーを主力電源にする場合

自然の恵みを豊かに受け取れる場所では、再生可能エネルギーでつくった電気が低価格で手に入ります。

ただ、再生可能エネルギーを主力電源とするためには、価格のほかにも越えなければならない高い壁があります。

まず、化石燃料や廃棄物を利用する"火力発電"とは異なり、風力発電や太陽光発電は、発電の量やタイミングをヒトがコントロールすることができません。

このため、今までのように、コントロールできることを前提につくられてきた"送配電網"で、再生可能エネルギーを使おうとすると需要と供給のバランスが安定しないという困難が生じてしまいます。

しかし、この困難の原因は、火力や原子力発電が"主力電源"であり、再生可能エネルギーが"補助電源"であるといった常識にあります。

以前から"カーボンニュートラル"には賛否両論あり、地球温暖化とCO2は関係ないといった話もあります。

しかし、原発の危険性や枯渇することが分かっている化石燃料を一部の国で奪い合うのに対し、風や太陽はどこの国にもあることを考えれば、再生可能エネルギーの未来も見えてきます。

このためもし、再生可能エネルギーを主力電源にするなら、発電量が需要を上回る時は"蓄電"し、下回る時に放電する蓄電池を大量導入するなど、風力発電や太陽光発電が不安定であることを前提にした"送配電網"につくりかえる必要があります。

そうしなしと送配電網の制約により、再生可能エネルギーの導入量が増やせなくなってしまいます。

さらに、自動車などのように、主に化石燃料が使われているモノのエネルギーを電力に置き換える必要も出てきます。

また、飛行機や船舶など、電力ではパワーが足りないモノは、需要を上回って発電された再生可能エネルギーからの電力で水を電気分解してつくった水素エネルギーを活用するという構想も始まっています。

欧州では、ガソリン車・ディーゼル車が、近い将来販売禁止になることが決まり、独フォルクスワーゲン社では、2035年までに内燃機関車(ガソリン車など)の販売を打ち切る方針を示しています。

また、2020年の世界の自動車販売台数に占める電気自動車の割合が過去最高の3%に達するとみられているなどイノベーションはどんどん進んでいます。

≪ 1級建築士事務所 長尾景司アトリエ ≫ 長尾景司 ≪ 


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