いつもありがとうございます。必要の場をツクル設計事務所-長尾アトリエ の 長尾 です。

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https://youtu.be/2xu7Bs4is9U

フランスでの試み

景観を重視するパリにおいて、スーパーグラフィックスの試みは、小さなカフェの外壁に街路樹の影を多様な色彩で描くなど、その数は限られています。

このように、フランスでは、商業広告的な性格を強めることなく、1970年代当時に進められていた中高層住宅団地計画に取り入れられていきます。

例えば、パリの東側に位置するクレテイユの住居区の色彩計画には当初、オプ・アートの先駆者として知られる画家のヴィクトル・ヴァザルリが関わります。

一方で、カラーリストのシャン・フィリップ・ランクロも学校やショッビングセンターの外観に、建築物のカタチに沿ってどこまでも連続するグラフィックバターンを使って意欲的な色彩空間をつくっていました。

ニ者をそれぞれ見てみると、まだ樹木も少なく埃だらけの現場での、求心的なヴァサレリの試みに対し、ランクロの試みは、色彩空問創造の先進的なものでした。

現在、ランクロの作品は、単色のペイントで改修されましたが、埃っぽい中高層住宅団地の現場は樹木て覆われ、ヴァザレリの絵画は今も残されています。

1980年代に入ると、メンテナンス費用の問題もあリ、その姿を徐々に消していくこととなるのですが、このような一連の運動は、時代を反映し地域の認識を変えていきます。

新しい時代への試みを実験的に取り入れ、その役割が終わった時には記録する。

色彩環境は、時代を反映し結果を管理し、そして育て続けることが必要だと考えられます。

環境色彩計画

日本でのスーパーグラフィックス運動は、オイルショックとともに衰退していきます。

その流れの中で、シャン・フィリップ・ランクロなどの影響もあり、建築物の色彩調査が実施されるようになります。

その調査結果をもとに、地域の色彩を総合的にコントロールして、良好な景観に役立てようという環境色彩計画が育っていくことになります。

そして、この環境色彩計画は、蓄積した機能的な考え方や実験的な色彩計画の手法も取り込み、景観としての目立つ鮮やかな色彩と、場所に馴染む色彩の両方の関係をコントロールする方法を模索し、育てていくこととなるのです。

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