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【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です
街の隙間
神山町のサテライトオフィス誘致活動。
その中に、スーパーハイビジョン4K・8Kのデジタルアーカイブ事業を行っている"えんがわオフィス"があります。
サテライトオフィスを構えたもともとの理由は、災害が起きた時、機能のすべてが1カ所に集まっていると事業を継続することができなくなると危惧したからです。
東京本社が被災しても拠点を分散しておけば、業務が続けられると。。では、なぜ"この地"を選んだのか?
当初、創業者が自ら、全国を20カ所ほど回り、最後に訪れたのが、NPO法人グリーンバレーを中心に、空き家誘致をしていた神山町でした。
企業を誘致している多くの自治体は、積極的に"優遇条件"を提示し、企業側もそれならば。。。。といった感じです。
これに対し、NPO法人グリーンバレー代表の大南さん。
とりあえずやってみれば。やってるうちに、何か手伝えることもあるかもしれないし。。。。。と、色々なことをどんどん"実行していく街"なのに、"ゆるやかさ"もある。
このような空気感が、クリエイティブな仕事に合いそうだと思ったそうです。
きっちり"住み分け"してしまうかたい"街だと、良いコンテンツがつくれなく、逆に、楽しいこと・面白いことをやってみようという企業は街になかなか受け入れられない。。
確かによく見かける、地域の事業者たちで主催する街のイベントなどは、普段から"つながりのある"ヒトたちで、運営していることが多く、実際には、閉じたコミュニティ内で行われています。
このため"お祭り"といった共通言語でもない限り、街全体、地域全体で盛り上がることは、ほぼありません。
優遇条件だけでは見えてこない、"ゆるさ"という"隙間"をつくることで、全体の相乗効果が、生まれやすくなるのですね。
結果。。地元での雇用にも結びつき、20人の社員を採用。
神山町にとっては、新たに雇用を生み出す思いもかけない大収穫となったのでした。
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