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昭和50年代~平成「クレョンしんちゃん」1990年

ダイニングキッチン居間に接近。

昭和50年代~平成にかけて、中廊下を挟んでダイニング・キッチン居間を別々に配置するという間取りから、ダイニング・キッチン居間 が廊下を介さず、襖などで仕切った隣り合わせにする間取りが登場します。

「クレョンしんちゃん」の野原家も典型的なそのひとつです。

8帖ダイニング・キッチンに、同じく8帖居間なので、間に襖がなければ16帖LDKとなります。

この頃は、すでにLDKスタイルはあったと思いますが、あまり普及しなかったのは何故なのか?

それは、当時の多くの居住者の生活スタイルが関係していたようです。

昭和50年代は、高度成長期が終わり、経済の伸びが鈍化した成長安定期に入った頃で、例えば、LDKスタイルの場合。

  • (夫)休日に妻や子供の友人が居間で談笑、遊んでいる時にLDKだと飲食などができない
  • (妻)突然の来客に雑然とした台所を見られたくない

といったところです。

一方、「客間で談笑や遊びをしては?」とも考えられますが、あらたまった来客はそうするけれども、お茶やお菓子を出すのに便利な配置なので、近しい友人はやはり居間に通したいと。

もちろん普及しなかった理由はこれだけではないと思いますが、いわゆる家庭の裏側を見られたくないといったイメージがあったのだと思います。

でも、ダイニング・キッチン居間が隣り合うことで、LDK導線の良さには気がついていたようです。

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