いつもありがとうございます。【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。

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都市部の空き家利活用

足立区の北千住駅周辺地域の市街地は、戦後に急激に人口が増加し、無秩序に住宅開発が進行したため、細い路地や低層木造家屋が密集する市街地が形成されました。

このような、社会情勢と都市構造が原因で、利便性の高い北千住駅に近接しながらも、足立区で空き家率が最も高い地域となったのです。

千住地域における一連の取り組みは、都市部での空き家利活用の促進を図ることを目的とし、空き家利活用を軸とした様々な主体による地域デザインで、2017年に、足立区と民間事業者とで共同設立された空き家利活用のフラットフォーム「千住Public Network」により行なわれています。

空き家利活用の方法

この取り組みは、千住地域という特定地域を対象とし、3つの方法により構成されています。

①足立区との協働

目的は、空き家を地域資源として利活用を促進することです。

足立区と民間事業者、そして地域内の事業者が連携を組み活動を行ないますが、ここで特に重要なのは空き家発掘です。

都市部の空き家問題の特徴として、空き家は多いが、空き家関連の交渉が所有者と進まなく、そのまま放置されるケースが多いことです。

空き家の発掘の有効な手法として、地元に詳しい不動産業者との連携や、近隣居住者から足立区への連絡をもとにして所有者と交渉するなど、専門家や行政が間に入ることで有効になります。

②大家との協働

利活用取り組みにより、実現した物件がせんつくです。

せんつくは、大家と民間業者で共同出資し、下町の古民家複合施設として2020年2月にオープンしました。

古民家の部屋ごとに異なった業態が集合する施設で、利活用のプロセスや改修内容、その後の運営やイベントなどを広く公開し、地域の空き家利活用のモデルとなる物件になるように活動が続いています。

③地元銀行や不動産業者との協働

利活用を目的にした事業に対するファンドの創設。

このファンドを創設することで、活動の波及的な効果が期待できると考えられます。

これら3つの取り組みは、それぞれ補い合って、空き家利活用を促しているのです。

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