社会的貢献投資=ソーシャル・インパクト・ボンド
いつもありがとうございます。
【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。
建築空間は、必然です。
木質仕上げの新国立競技場のように、
"必要な用途"であるとともに、
"環境"や"場所"への"適応"は、とても大事です。
そして、さらに、
"環境"や"場所"に"還る"コトが、
重要になってくるのかもしれません。
建築物は、ハードの側面で語られるコトが多いのですが、
この"還る"には、ソフトの意味合いが多く含まれます。
福島県出身のクリエイティブディレクター、
箭内道彦さん。
大震災から5年、
東北という"環境"や"場所"に関わり続け、
東北という"思い"を糧とする活動が、
多方面で確実に広まりつつあります。
それは、
故郷という"個人的心情"から、
さらに、
一歩踏み込んだ出来事となっています。
良い意味ではないですが、
震災復興だけでなく、日本の街づくりは、
"マネーゲーム"なる側面を含んでいます。
そしてその、
単なるマネーゲームが終了する日が、
もうすぐ訪れます。
昨今、
衰退した地域再生に投資する、
社会的貢献投資 = ソーシャル・インパクト・ボンド
という活動が、注目されています。
これは、ヒトの居場所をツクル際、
従来のように、
新しい場所を開拓し、新しい活動場所をつくる
という行為から"一歩進んだ出来事"です。
昔、賑わっていた"場所"が、
衰退することはよくあります。
それは、
その"場所"が悪いのではなく、
ヒトが、
新たな条件を受け入れられなくなってしまったからです。
"とても良い街並み"なのに、
衰退してしまっている地域は、たくさんあります。
"とても良い街並み"であるということは、
前任者が、
知恵を絞って丁寧に、街を"創ってきた"からです。
社会的貢献投資(ソーシャル・インパクト・ボンド)とは、
そのような"街並み"を壊さず、
その地域のヒトたちを、雇用できるような、
"システム"や"団体"に投資することです。
単なるマネーゲームから一歩踏み込んで、
衰退した地域の開発に投資することで、
マネーもその場所に"還る"ことになります。
。。。つづく。