いつもありがとうございます。【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。
寄らば大樹の陰。
頼りにするなら、大人数で勢力のあるほうが、安心で利益も得やすいという意味です。
戦後の復興自体は終了し、復興のために構築された"仕組み"や"システム"が、そのまま、日本経済を動かしていた2000年代以前、学生の就職希望先の"最優先"は、"安定・安心"でした。
いわゆる将来性のある大企業です。
状況に変化が出始めた、2000年以降の"最優先"は、"能力・個性が生かせる"になりました。
社会に見切りをつけている"さとり世代"などと、ひとくくりにするのは簡単なのですが、大量生産の時代が終わった、いま"社会の捉え方・関わり方"に変化があるのは、当然なコトでもあります。
諸説ありますが、田中角栄氏の残したコトの中に、誰でも一度は耳にしたことのある、"数はチカラ"と、いう有名な言葉があります。
実は、この言葉ちょっと違っていて、正確には、"数はチカラ"ではなく、"チカラは数"と、正しい"民主主義のあり方"を言葉にした内容を誤って解釈したヒトが多く、そのまま広がったようです。
確かに、"三国志"など"数がチカラ"ではないからその歴史に多くのヒトが魅了されるのだと思います。
一方、大量生産。。数。。とは真逆に、昨年、大企業を退社して、世界で13人しかいない、デンマークの レゴ本社認定の"プロビルダー"として独立起業した日本人がいます。
レゴブロックで、あらゆる物をつくってしまうプロなのですが、まさに、"能力・個性が生かせる"をそのまま体現し、活動領域に無限の可能性を感じているそうです。
昨今"小さく ・ 少なく"なるコトで、"大きく動くことができる"ように変化し始めました。
その背景には、戦争をキッカケに飛躍的に発達したインターネットがあります。
最初は、情報の迅速な交換のため、軍事目的として開発されました。
時が経ち、目的を変え、その技術で、世界を塗り替えてきた ビル・ゲイツ氏。
2000年に創設した "ビル&メリンダ・ゲイツ財団"では、発展途上国の感染症対策や貧困の改善、教育支援などを手がけているそうです。
つまり、健康や生活を変えるイノベーションです。
人工衛星からの地上画像により、地図にも載っていない集落を発見し、ワクチンを配布。
簡単には、行くことができないアフリカ奥地などの食料自給率の向上のため、通信機器で、耕作地の様子を専門家に見てもらいきめ細かい農業指導。
まさに、個人で出発し、"世界"どころか"世界地図"にも載っていない場所での活動。
インターネットを手にした僕たちは、ゲイツ氏のように、"たどり着きたい相手""たどり着きたい場所"へ、ダイレクトにたどり着くコトを約束されています。
実は、"大きく ・ たくさん"を必要とした時代では、おおざっぱな、広告・宣伝・流行などが、ヒトの"活動領域の数"を限定していました。
それに対し、いま、たどり着くことが出来るようになった"小さく ・ 少ない"ニッチ分野 の"活動領域の数"は、無限に存在します。
今後とも、よろしくお願い致します。
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