いつもありがとうございます。必要の場をツクル設計事務所-長尾アトリエ の 長尾 です。
場所づくりを3Dによるビジョンの共有から始めることで、確かな結末にたどり着くためのより良い道筋が現れます。
あなたアイデア映す3D映像からはコチラ↓↓↓
https://youtu.be/2xu7Bs4is9U
カラーコンディション
戦後、米国の影響により目や体の疲労を軽減するとして、工場で使う機械類やコンテナなどの色彩計画が行われました。
当時の日本企業では、このカラーコンディショニングの手法を取り入れ、人間が働くために効率的な環境整備を行ないます。
色彩の機能主義と言われるこの手法は、60年代に入る頃まで続きました。
しかし、効率性だけでなく、企業の象徴色としてのコーポレートカラーの登場や環境保護を強調するなど、さまざまな側面が現われてきたことで次第に衰退していきます。
一方で、色彩心理学で研究されてきた、色相に感じる寒暖感、明度による軽重感など、今でも色彩計画を行う時には、主要な検討項目になっています。
スーバーグラフィックス
60年代中頃から、機能主義的な色彩計画は衰退しますが、一方で建築物などの大きなスケールを鮮やかに彩色するスーパーグラフィックスが世界中で流行します。
これは、そもそもダイナミックなペイントを意味していましたが、2016年ころには、静止画だけでなくデジタルサイネージやプロジェクションマッピングなどの動画技術のことも含めた表現となっています。
では、スーバーグラフィックスは、何から始まったのか?
諸説あるようですが、1960年代半のカリフォルニアで、建築家チャールズ・ムーアによるコンドミニアム(週末住宅)「シーランチ」の設計からが一般的なようです。
この「シーランチ」の内部をバーバラ・スタウファカー・ソロモンにより、ダイナミックに色鮮やかなグラフィックでペイントされたのが世界中に広まったとされています。
計画は世界中のメディアで取リ上げられ、あっという間に世界中に伝わり、新しい色彩空間創造の起爆剤となりました。
もともとダンサーだったソロモンは、後にスイスで正当なグラフィックデサインを学び、明快な色彩と幾何学的に整理された構図を使って、新しい色彩空間を創造したのでした。
ソロモンたちが始めたスーバーグラフィックス運動は、間もなく日本にも上陸し、新しい色彩空間を数多くつくり出しています。
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