約100年前のイギリスは、国土の成熟と首都ロンドンでの雇用の飽和により、不労者の増加が社会問題となっていました。
いまの日本に似ています。
当時の状況を打開すべく登場したのが、近代都市計画の祖とよばれるエベネザー・ハワードによる
「田園都市」構想です。
約100年前、ロンドンから北へ約50キロに位置する"レッチワース"は、 この田園都市構想により実現した街です。
世界各地で田園都市と呼ばれるほとんどの都市開発は、E・ハワードの構想を起源にもちます。当時のイギリスは、産業革命により仕事がある"都市"にヒトが集まり、
遠距離通勤・高い家賃・国土の成熟による失業・環境悪化。
などで苦しんでいました。そこで、
都市の経済的利点&農村の優れた生活環境を結合し、
解決を目指したのが田園都市構想です。この構想が、通勤を要するベットタウンと異なるのは、
街の自律を目的にもつ積極的な試みであること。
つまり、
田舎と都会の間の"第三の領域"ということ。
いまでも、街の質を高い状態に持続することで、不動産に関わる主体に大きなメリットが生じているそうです。この出来事は、
持続可能に価値がある。
ことを確認させてくれます。
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