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必要の場をツクル設計事務所-長尾アトリエ の 長尾 です。
健康増進・環境配慮
無駄を無くし、全てを循環させることを目指す、デンマークの首都"コペンハーゲン"。
前回まで、キーワードに沿って、カーボンニュートラルが、大きく何を目指しているのかを見てみましたが、具体的に、コペンハーゲンでは、何を実践しているのでしょうか?
例えば、風力・太陽光"発電"の活用。さらに、1か所の熱源から多くの建物に、暖房熱を供給する"地域暖房"が、市内全域に普及しています。
これらに加え今後は、
- 地域暖房に続いて"地域冷房"の導入。
- 建築物や住宅のエネルギー改修。
- バイオガスで走るバスの導入。
なども計画しています。
また、コペンハーゲン沖には、洋上風力発電地域として、20基の風車を、"市民"と"電力会社"で所有し、年間100GW近くを発電しています。
ちなみに、日本の4人家族1世帯の平均年間電力消費量は、5,500KW/年なので、日本の場合、100GWの風力発電だけで、年間約2万世帯の電力をまかなうことが、できることになります。
ただ、設置場所に問題があり、都市部には、大型風車を建てることは出来ないため自治体や農家と提携し、地方に風車を建てることで、問題を逆手に、都市と地方との"共生"に、新たなカタチが生まれています。
そして、色々な試みの中でも特に、北欧の場合は、
- 各個人への取り組み、
- 各個人の意識改革、
が面白いです。
取り組みの中に、市民の"健康増進"や"環境配慮"の観点から、"世界で一番自転車に乗りたくなる街づくり"なるものがあります
コペンハーゲンの近年の"自転車統計" では、
- 市内に通勤通学するヒトの約45%。
- 市民で市内に通勤通学するヒトの約60%。
が自転車を利用しており通勤通学は自転車が主流のようです。
このようなことが、現実になっている背景には、行政による積極的な自転車インフラ整備があるからなのです。
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