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必要の場をツクル設計事務所-長尾アトリエ の 長尾 です。
グリーンモビリティー
世界に先駆け、カーボンニュートラルな街を目指しているデンマークの首都"コペンハーゲン"。資源の廃棄を無くし、全てが循環する街を実現するために、欠かせない5つのキーワードの4つ目が、
"グリーンモビリティー"です。
直訳すると、"環境にやさしい移動手段"。分かり易いところで、電動の"ゴルフカート"のような乗り物のことです。
背景には2015年に締結された"パリ協定"での、数十年以内に温室効果ガス排出の"実質ゼロ"が、あります。
実は日本でも、国交省が昨年の2018年から"環境・経済・社会"の連帯向上を目指し、
- 高齢化が進む地域での"地域内交通"の確保
- 観光地における"観光モビリティ"の展開
など、様々な場面で、交通課題の解決策として、"グリーンモビリティ"の推進を支援し始めています。
実例としては、「崖の上のポニョ」の舞台モデルで有名な広島県"鞆の浦"で、今年から
- 5人乗り・時速20キロ程度で走り
- 環境への負荷が少なく
- 狭い路地も通行が可能な
"電気自動車"によるタクシー事業を開始しています。
昨今、地域を走る"コミュニティバス"を見かけることも増えていますが、まだその多くは、二酸化炭素を排出するガソリン車などが主流です。
これに対し、グリーンモビリティとは、単なる移動手段ではなく、温室効果ガス排出の"実質ゼロ"を目指す、積極的な取り組みなのです。。
そして、カーボンニュートラルな街を実現するために欠かせない最後のキーワードが、"スマートシティソリューション"。
直訳すると"賢い街"ですが、
もう少し砕いてみるとIT技術や人工知能などで、
- 人の流れ
- 消費動向
- 土地や施設の利用状況
などのビッグデータを分析し、
- エネルギー
- 交通、
- 行政サービス
などの社会基盤を"効率的"に管理・運用することができる社会。
つまり、環境と共生しながらも、快適な生活を保てる社会。ということです。
2010年ごろから、日本でもスマートシティの取り組みが、始まっていて各地で、
- 施設や住宅への太陽光発電・蓄電池の整備
- シェアサイクル=自転車の共有
- 街の各所への防犯カメラの設置
のような、身近でできることから実践し、その後、多方面に利用拡大可能な実例が増えてきているようです。
いまは。破棄・廃棄で実現してきた量産型社会の合理化・効率化とは異なり、共存、共有することで、合理化・効率化を目指しているのですね。
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