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【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。
街のモジュール
1980年代に差し掛かる頃、都市部と農村部の利用を区分する"境界線"が導入され、典型的な車社会から、エコロジカルな街に生まれ変わった"ポートランド"。
しかし、境界線だけのおかげではありません。車社会からの脱却にはまず、徒歩での移動を意識して、1つの街区の1辺を通常の半分である60mにしてあります。
この寸法だと大きな建物であれば、必ず四方が、道で囲われるようになりますね。
区画を細かく分けることで、徒歩での散策がしやすくなり、街にたくさんのヒトの活気が、生まれることにつながります。
歩いて移動することを基本に街を設計。やはり、どんな街づくりの場合でも、カタチの前に、ヒトが基本のようです。
そして、この街の特長は、前者の境界線を導入して、無秩序な都市化を抑えていることと、徒歩圏内に、住宅街や職場、日常に必要なお店を配置した街づくりで、その手法は、"ミックスドユース"と呼ばれる考えが軸になっています。
この"ミックスドユース"には、賑わいのある街を持続させるためには、欠かせない歴史があるようなので、少し、それてみようと思います。。
ミックスドユース(mixed-use)。
街の話なので、"用途の複合・複合利用"くらいの意味だと思います。では、"適切"な用途の複合とは?どのような状態なのか?
もともと、都市計画の常識は"単一用途"が基本です。
これに対し、都市には、住宅・商業施設・オフィス・文化施設・工場など。。色々な空間用途があり、ひとつの"建物や街区"の中で、色々な用途の空間を混在させることを"ミクスドユース"と呼び、近年の"都市開発"や"街づくり"では、常識の内のひとつとなっているようなのです。。
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