いつもありがとうございます。【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。
見えない歴史
自分が居なかった時間・場所の歴史は、常に過去になるため実際に見ることができません。
積み重ねられた街の表情を読み解いて、本来見えないモノを見えるようにしていくことは、街づくりにとって重要になる場合があります。
どの街も昨日今日で出来たきのではなく、長い時間の積層によって、様々な物語が積み重ねられた結果です。
それらの階層を把握し整理することで、視覚化でき、次世代へと紡いでいくことが出来るようになります。
古い建物、街路、路地、水路、舗道の石など全ての部分に街の記憶があります。
そして、そのひとつひとつの記憶の中に、固有の物語を見つけて、その街の物語として紡いでいくことが、魅力やオモシロさにつながり、ヒトをひきつける街になるのだと思います。
地域の生態系
街にある身近なコト、気になるコトを調べるうちに一見全く関係ないように見えるコト同士が、相互に関係していることがあります。
何の関係もないように思える狛犬、豆腐、銭湯、団子などが、実は相互に関係しあい地域が息づいていることがあります。
地域の生態系とは、生産、消費はもちろん、ヒトやコトが連鎖し、まさに、持続可能な状態にあることです。
どのような場合でも全体と部分は同時で、部分が機能していない場合、全体もうまく機能しません。
まちつぎ
"つぎ"にも様々な意味がありますが、地域の記憶、歴史の発掘をもとに
- 街を継承する"継ぎ"
- ひとやものの連鎖としての"接ぎ"
- 次世代の街の姿を考える"次"
これらが、常に街としてあり続ける大事な"つぎ"になるのではないかと思います。
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