いつもありがとうございます。【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。
ワーケーションの企業にとってのメリット
新型コロナウイルス感染症の影響で、リモートワーク、テレワークについては、生産性の向上、ワークライフバランスの実現、オフィスコストの削減など数々のメリットが、明らかになってきています。
一方ワーケーションは、導入したからといって、仕事の生産性が上がる確証はありません。
ここでの価値は、働く場所が変わっても生産性が下がらないことです。
もちろん個人の価値観にもよりますが、オフィスでの生産性と、避暑地で働いた場合の生産性が変わらないなら、働くヒトにとっては、少し得した気分になりそうです。
また、企業には生産性や業績以外の部分で、導入するメリットがあります。
例えば、業務内容と労務管理の改善。
従業員が出社しなくても実行可能な作業内容と労務管理の設計を見直すことで、AI化への体制づくりなどに繋がります。
また、これらの改善に伴うオフィス空間の改善も考えられます。
あえて出社したくなるようなオフィス空間への進化も期待できます。
さらに考えられるのが、体と心の健康への貢献です。
長らく休まないことが美徳とされてきた日本の働き方の中に、Work in Vacationという新しい文化をつくることで休むことは良いことだという認識への変化に期待ができます。
また、新規事業の立ち上げにも貢献できそうです。働く場所に変化を付けられることは、新しいビジネスの種を生む突破口になることが考えられます。
慢性化の見直し
少し大きなくくりですと、SDGsの目標8「働きがいも経済成長も」の達成に貢献できる可能性があります。
これらのように、慢性化している日常を見直すことで、就業人口が減り続ける未来に、人材確保に貢献することも予測できます。
すでに、大手企業数社がテスト運用に乗り出しています。
従業員の働く場所の選択肢に、テレワークなどで活用される"自宅"や"サテライトオフィス"に、"ワーケーション"という選択肢が加えられ始めているようです。
中小企業の好事例としては、福岡県のIT企業が挙げられます。
世界各地で働いている社員を選抜し、研修の一環として、パートナーシップを組んでいる沖縄県宮古島と北海道東川町へ派遣しています。
会社の金銭的援助もある環境下で、社員は滞在期間中仕事をしながら地域の方々と交流をもち、日頃の業務を見つめなおしたり新たな学びを得たりしています。
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